はじめに
「私たちは意味づけを通じて、現実を経験している」。これは、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーの言葉です。私たちは出来事をただ客観的に受け取っているわけではありません。むしろ、その出来事に自分がどのような意味を与えるかによって、現実の捉え方や感情は大きく変わります。
同じ出来事でも、ある人には希望に満ちたものに映り、別の人には絶望的なものに映ることがあります。この違いは、出来事そのものではなく、その出来事に対して私たちが与える「意味づけ」に起因します。
このミニワークでは、あなた自身の「意味づけ」のパターンに気づき、より建設的な視点を持つための時間を設けます。たった15分で、あなたの世界が少し違って見えるかもしれません。
ワーク
このワークは、最近起こった出来事の中から、特に印象に残っていること一つを深く掘り下げていきます。所要時間は合計15分です。
ステップ1:出来事を客観的に書き出す(3分)
最近起こった出来事の中から、印象的なものを一つ選び、事実だけを淡々と書き出してみましょう。この時、感情や解釈を一切含めず、まるで監視カメラの映像を記録するかのように客観的に記述します。
- 質問:選んだ出来事を、感情や解釈を加えずに、事実のみで書き出してください。
ステップ2:感情と「意味づけ」を探る(5分)
次に、ステップ1で書き出した出来事に対して、その時どのような感情が湧いたかを書き出します。そして、なぜその感情が湧いたのか、つまり、出来事をどのように「意味づけた」のかを自問自答してみましょう。
- 質問:その出来事に対して、どのような感情が湧きましたか?その感情が生まれたのは、その出来事をあなた自身がどのように解釈(意味づけ)したからでしょうか?
ステップ3:別の「意味づけ」を考えてみる(5分)
ステップ2で見つけた「意味づけ」が、唯一の正解ではありません。出来事には、複数の「意味づけ」の可能性があります。ここでは、意図的に、全く異なる視点からその出来事を解釈してみます。
- 質問:その出来事について、ステップ2とは全く違う「意味づけ」は可能でしょうか?もし友人が同じ状況にいたら、あなたはどのような言葉をかけますか?別の視点から見ると、その出来事はどのように捉えられますか?
ステップ4:新しい視点からの気づき(2分)
最後に、このワーク全体を振り返り、新しい「意味づけ」がもたらす可能性について考えてみます。
- 質問:新しい「意味づけ」を試してみて、どのような気づきがありましたか?今後、同じような出来事が起こったとき、あなたはどのような姿勢で向き合いたいですか?
振り返りの問い
「意味づけ」を変えることで、私たちの感情や行動はどのように変わっていくでしょうか?

コメント