成長を妨げる「真の目的」を探る15分ジャーナルワーク

はじめに

私たちは皆、何らかの目標を抱き、未来に向かって歩んでいます。しかし、時には「こうなりたい」という目的があるにも関わらず、なぜか前に進めない、成長が停滞していると感じることはありませんか?それは、あなたが無意識のうちに「目的を達成しないこと」という別の目的を持っているからかもしれません。このジャーナルミニワークでは、アドラー心理学の目的論に基づき、あなたの成長を妨げている真の目的を探り、それを乗り越えるための一歩を踏み出すことを目的としています。

このワークはわずか15分で完了します。日々の忙しさの中でも、自分自身と向き合う時間を作り、さらなる成長へと繋がるヒントを見つけましょう。


ワーク:成長を妨げる「真の目的」を探る

このワークでは、あなたが現在抱えている「成長の停滞」という現象の裏にある、隠された目的を明らかにしていきます。各ステップには目安となる所要時間を記載しています。

ステップ1:現在の「停滞」を明確にする(5分)

現在、あなたが「成長したい」と感じているにも関わらず、なぜか停滞している、あるいは目標達成が進んでいないと感じる分野や状況を具体的に書き出してください。その状況が続いていることで、あなたが得ている「メリット」は何だと思いますか?どんなに小さなことでも構いません。

例:

  • 「新しいスキルを習得したいが、なかなか時間が取れない」と感じる。この状態が続くことで、「失敗するリスクを避けられる」「現状維持で安心できる」といったメリットがあるのかもしれない。
  • 「プロジェクトを成功させたいが、なかなか行動に移せない」と感じる。この状態が続くことで、「責任を負わずに済む」「完璧な状態を維持できる」といったメリットがあるのかもしれない。
  • 「人間関係で一歩踏み出したいが、うまくいかない」と感じる。この状態が続くことで、「傷つくことから身を守れる」「今の関係性を壊さずに済む」といったメリットがあるのかもしれない。

ステップ2:「停滞」の裏にある目的を深掘りする(4分)

ステップ1で書き出した「メリット」を掘り下げ、その「停滞」があなたにもたらしている真の目的は何だと考えられますか?あなたは、その目的を達成するために、無意識のうちに「成長しないこと」を選択しているのかもしれません。

例:

  • 「失敗するリスクを避けたい」というメリットの裏には、「完璧な自分でいたい」「人から評価されたい」という目的があるのかもしれない。
  • 「責任を負わずに済む」というメリットの裏には、「現状維持で安定したい」「大きな変化を避けたい」という目的があるのかもしれない。
  • 「傷つくことから身を守りたい」というメリットの裏には、「常に安全でいたい」「人間関係で失望したくない」という目的があるのかもしれない。

ステップ3:新たな目的に向かう行動を考える(4分)

ステップ2で明らかになった「真の目的」を達成しながらも、あなたが望む成長を遂げるためには、どのような行動が可能でしょうか?「成長しないこと」という目的に囚われずに、新たな目的を達成するための具体的な行動を3つ以上書き出してみましょう。

例:

  • 「完璧な自分でいたい」という目的に対して、「完璧でなくても挑戦する自分を受け入れる」「小さな成功を積み重ねる」という行動を考える。
  • 「現状維持で安定したい」という目的に対して、「小さな変化を積極的に取り入れる」「新しい挑戦から得られる喜びを意識する」という行動を考える。
  • 「傷つくことから身を守りたい」という目的に対して、「安心して頼れる人を見つける」「失敗を成長の機会と捉える」という行動を考える。

ステップ4:最初の一歩を決める(2分)

ステップ3で書き出した行動の中から、最も実行に移しやすいものを1つ選び、それをいつ、どのように実行するか具体的に計画を立てましょう。これは、あなたが「成長しない」という古い目的を手放し、新しい目的に向かって進むための最初の一歩です。

例:

  • 明日、午前中に「完璧ではなくても良い」と唱えながら、まずは取りかかりたかったタスクの最初の5分だけやってみる。
  • 今日から毎日、日記に「今日得られた小さな変化」を一つ書き出す。
  • 今週中に、信頼できる友人に、自分の不安に感じていることを一つ打ち明けてみる。

振り返り

このワークを通して、あなたは自分の成長を妨げている無意識の「目的」に気づき、それを乗り越えるための新たな行動を見つけることができたはずです。

このワークで気づいたことを、今後の行動にどう活かしていきたいですか?

コメント