え、悩みの原因って「人間関係」だけなの!? アドラー心理学のちょっと意外な考え方と、もっと大切な2つのこと

皆さん、こんにちは!

日々の生活で、なんだかモヤモヤしたり、どうしようもなく悩んでしまうことってありますよね。そんな時、「一体何が原因なんだろう?」と考え込む方も多いのではないでしょうか。

実は、心理学の世界には、ちょっと意外な考え方があるんです。それは、「人の全ての悩みは、人間関係にある」というもの。これは、アドラー心理学という心理学の有名な考え方なんです。

「え? 仕事の悩みも、お金の悩みも、自分の性格の悩みも、全部人間関係が原因なの?」って思いますよね。ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はすごくシンプルで、私たちの生き方を考える上でヒントになる考え方なんです。

なぜ「全ての悩みは人間関係にある」と言えるのか?

アドラー心理学では、私たちは一人で生きているのではなく、常に誰かと関わり合いながら生きています。喜びも、悲しみも、怒りも、不安も、その多くは他者との関係の中で生まれてくる、と考えるんです。

例えば、

  • 仕事で上司に認められないと感じて悩むのは、「上司との関係」がうまくいっていないと感じるからです。
  • 友達に裏切られたと感じて悲しいのは、「友達との信頼関係」が壊れてしまったと感じるからです。
  • 自分の性格に自信が持てなくて悩むのは、「周りの人がどう思うか」を気にしているからです。

このように考えると、確かに私たちの悩みの多くは、誰かとの関わりの中で生まれていると言えそうですよね。

でもちょっと待って! 自分自身の問題や将来の不安はどうなるの?

「全ての悩みは人間関係」と言われると、「じゃあ、自分の内面の悩みとか、将来への漠然とした不安はどうなるの?」と思う方もいるかもしれません。

そこで大切になってくるのが、アドラー心理学が考える「ライフタスク」という考え方です。これは、私たちが生きていく上で 直面するいくつかの課題のこと。その中でも特に重要なのが、

  1. 仕事のタスク
  2. 交友のタスク
  3. 愛のタスク

そして、今回はさらに、より深く自分自身と向き合うための

  1. セルフのタスク
  2. スピリチュアルなタスク

という2つのタスクについてご紹介します。

自分自身と深く向き合う「セルフのタスク」

「セルフのタスク」とは、自分自身との関係性における課題です。他者との良い関係を築くためには、まず自分自身を理解し、受け入れ、大切にすることが大切だと考えます。

  • 自分の良いところも悪いところも認めること
  • 自分の気持ちや考えを大切にすること
  • 心と体の健康を意識すること
  • 自分の好きなことや楽しめることを見つけること

これらは、一見すると人間関係とは直接関係がないように思えるかもしれません。しかし、自分自身を大切にできていないと、他人にも優しくできなかったり、周りの評価を気にしすぎて疲れてしまったりと、結局は人間関係にも影響が出てきてしまうんです。

「セルフのタスク」に取り組むことは、より良い人間関係を築くための土台となる、とても大切なことなんです。

より大きなものとの繋がりを感じる「スピリチュアルなタスク」

そしてもう一つ、「スピリチュアルなタスク」とは、自分とより大きなものとの繋がりにおける課題です。

「スピリチュアル」というと、宗教的なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ここではもっと広い意味で捉えます。例えば、

  • 自分が生きる意味や目的を考えること
  • 社会や自然の中で自分の役割を感じること
  • 困っている人を助けたいと思う気持ち
  • 美しいものや偉大なものに感動する心

これらは、直接的な人間関係というよりは、もっと広い世界との関わりの中で生まれてくる感情や考え方です。

「スピリチュアルなタスク」に取り組むことで、私たちは自分の存在意義を感じ、周りの人や社会全体との繋がりをより深く意識することができます。これは、孤独感を減らし、他者への共感や協力する気持ちを育むことに繋がります。結果的に、より良い人間関係を築く上で、大切な心の支えとなるのです。

悩みの根っこにある「相手役」

アドラー心理学には、「症状や行動には必ず相手役がいる」という考え方もあります。これは、私たちが示す困った行動や心の状態には、周りの人との関係性が深く関わっている、という意味です。

例えば、いつも怒っている人がいるとしたら、その怒りの矛先には誰か(あるいは何か)がいるはずです。それは特定の人かもしれませんし、社会全体に対する不満かもしれません。

「セルフのタスク」や「スピリチュアルなタスク」に取り組むことは、この「相手役」とのより良い関係を築くためにも大切です。

  • 自分自身を理解し、受け入れることで、他者に対して過剰に攻撃的になったり、依存的になったりすることを防ぎ、より対等な関係を築きやすくなります。
  • より大きな視点を持ち、他者への貢献を意識することで、自分のことばかり考えるのではなく、周りの人の気持ちを理解し、協力的な行動を取りやすくなります。

まとめ: 悩みと向き合い、より良く生きるために

アドラー心理学の「全ての悩みは人間関係にある」という考え方は、私たちが他者との関わりの中で生きている以上、避けて通れない視点です。

そして、「セルフのタスク」と「スピリチュアルなタスク」は、その人間関係をより良くするために、自分自身と深く向き合い、より広い世界との繋がりを感じることの大切さを教えてくれます。

もし今、人間関係で悩んでいる方がいたら、少し立ち止まって、自分自身との関係や、周りの世界との繋がりを見つめ直してみてください。意外な発見があるかもしれませんよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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