ICF(国際コーチング連盟)が定めるコアコンピテンシーの一つに「コーチングマインドの育成と維持」があります。これは、コーチがクライアントと関わる上で持つべき思考態度や姿勢を示したものですが、私自身、まだ学びの途中です。コーチングマインドを意識しながら実践を続ける中で、少しずつ理解が深まってきました。
今回は、ICFの定義をもとに、コーチングマインドの特徴と、その育成・維持の方法について、私自身の学びを共有したいと思います。
コーチングマインドの特徴
ICFの定義によると、コーチングマインドは次の4つの要素から成り立っています。
1. 開放的である(Openness)
クライアントの考えや価値観を尊重し、先入観を持たずに関わることが求められます。開放的であることは、クライアントが安心して自己表現できる環境を作ることにつながります。
💡 実践のポイント
- クライアントの話を最後まで聞く
- 判断を保留し、さまざまな視点を受け入れる
- 「こうあるべき」という固定観念を手放す
私もつい、自分の考えを前提にしてしまうことがあります。意識的に「これは本当に事実か?それとも自分の解釈か?」と問い直すことで、開放的な姿勢を保てるように心がけています。
2. 好奇心を持つ(Curiosity)
クライアントの考え方や行動の背景に興味を持ち、深く理解しようとする姿勢が求められます。ただ話を聞くだけでなく、「なぜそう考えるのか?」という視点を持つことで、より効果的な質問が生まれます。
💡 実践のポイント
- クライアントの言葉に隠れた意図を探る
- 「なぜ?」「どうして?」を意識的に使う
- 新しい視点やアイデアにオープンでいる
私自身、クライアントの言葉の奥にある本当の思いに気づけるようになるには、まだまだ鍛錬が必要だと感じています。でも、純粋な好奇心を持って相手に向き合うことで、少しずつ深い対話ができるようになってきました。
3. 柔軟性がある(Flexibility)
コーチングには、決まった正解や固定の進め方はありません。クライアントの状況や反応に応じてアプローチを調整し、適応する柔軟性が必要です。
💡 実践のポイント
- セッションの流れにこだわりすぎず、臨機応変に対応する
- クライアントの変化や成長に合わせて関わり方を調整する
- 失敗や試行錯誤を前向きに捉える
私も、最初の頃は「この流れで進めなければ」と考えてしまい、クライアントの変化を見落としてしまうことがありました。最近は、計画よりも「今、目の前のクライアントにとって何が必要か?」を優先することを意識しています。
4. クライアントを中心に据える(Client-Centered)
コーチングは、コーチの意見を伝える場ではなく、クライアントが自ら考え、答えを見つける場です。クライアントの主体性を尊重し、彼らが自分のリソースを活かして問題を解決できるよう支援することが重要です。
💡 実践のポイント
- クライアントの答えを引き出す質問をする
- 解決策を押し付けず、選択の自由を尊重する
- クライアントの可能性を信じる
私も、ついアドバイスをしたくなってしまうことがあります。でも、クライアントが自分で答えを見つけたときの力強さを目の当たりにするたびに、「コーチは導くのではなく、寄り添う存在なのだ」と改めて感じています。
コーチングマインドを育成・維持する方法
コーチングマインドを持続するために、私が意識していることを紹介します。
✅ 自己認識を高める(自分のバイアスや思考パターンに気づく) ✅ 継続的な学びを続ける(フィードバックを受け取り、成長し続ける) ✅ メンタルと感情の管理を行う(セルフコーチングやリフレクションを習慣にする) ✅ クライアントの成長を信じる(どんな状況でもクライアントに可能性があると考える)
私自身、学び続けることの大切さを日々実感しています。コーチングマインドを意識しながら実践を重ねることで、少しずつ成長していけるのではないかと思っています。
まとめ
ICFが定める「コーチングマインド」は、コーチングの質を高めるために不可欠なものです。
🔹 開放的であること(先入観を持たない)
🔹 好奇心を持つこと(クライアントの背景を深く理解する)
🔹 柔軟性を持つこと(状況に応じた適応力)
🔹 クライアントを中心に据えること(クライアントの主体性を尊重する)
これらを日々意識しながら、私自身もコーチとして成長していきたいと思います。
あなたは、コーチングマインドをどのように実践していますか? ぜひ、一緒に学びを深めていきましょう!
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